金澤敏明氏の対局データに学ぶ定跡、最後に一言
金澤敏明氏の将棋に学ぶ定跡(総括まとめ)
金澤敏明氏の圧倒的な負けパターンがあるとすれば、このデータに他ならない。
今回の調査では、過去川越地区の親善大会で数度の優勝者で比較して、観測してみた、金澤敏明氏と澤村明憲氏、山下敏子氏ら実力者のデータであるが、現段階の調査では定跡を外れた側が勝つ確率はゼロであった。
これはプロの世界では無い話なのかもしれないが、考察すべき点は結果の出ていない指定局面を打開する考察であるため、すべての対局は全部定跡から外れた場面からが勝負になっているはずである。
我々素人と金澤敏明氏ら一線の実力者とでは戦っている次元が違うのもこのデータから解る。
我々素人の場合、彼らが何年も、そして何百人の統計で調べて分かった結論を真剣に考えることで想像の限界を超える。
自分なりに課題局面と思っているところまで達する事の出来た戦術結果など、今回の調査では1と9だけであった。
しかも、実際に対戦した本人の感覚としては、そこに到達する前にいずれかが「定跡を外した」のではなく「悪意なく定跡を単純に間違えた」または「そこまで定跡の予備知識が備わっていなかった」といったところだろうか。
いずれにせよ、「定跡の有用性」についてはデータ的に疑う余地などない。
金澤敏明氏や澤村明憲氏らのような、振り飛車泣かせの居飛車党になりたいと願ってもそう易々と誰でも真似できるわけでもない。
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