この秋、金澤敏明が自らの棋風と戦術を書籍に書きおこしたとのことで、その一部を伝で掲載することを許可いただいたので一部紹介する。

金澤敏明の棋風記事一覧

金澤敏明の「四間飛車破り」「居飛車穴熊編」〔冒頭部分〕

この秋、金澤敏明が自らの棋風と戦術を書籍に書きおこしたとのことで、その一部を伝で掲載することを許可いただいたので一部紹介する。内容は、「四間飛車破り」「居飛車穴熊編」と最近の金澤敏明の対局によく登場する戦法論である。冒頭に書かれている言葉が印象深い。「私が近年勉強していたのが、穴熊で戦う対四間飛車戦...

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金澤敏明の「四間飛車破り」「居飛車穴熊編」〔1章・2章〕

この本は5章に分かれています。1章は金澤敏明氏の持論考察のようなもので、2章は一般的な振り飛車側が急戦に来た時の対応と最初の駒組みの順番の解説、3〜5章は振り飛車側の攻撃手段に応じた定跡の説明と持論展開という流れである。1章は、将棋の戦術の中でも四天王と呼んでも過言ではない穴熊囲いが、どれほど手強く...

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金澤敏明の「四間飛車破り」「居飛車穴熊編」〔3章〕

3章:対△44銀型3章には金澤敏明が攻めに重点をおいた△44銀型への対応策について触れられていた。これも実践で彼が多用している部分でもある。例えば後手がかなり早い段階で△45歩と飛車先の歩を突いてきたことを想定すると、盤上はこの形になっていることが多い。この形になった時の対応策については、伊藤流穴熊...

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金澤敏明の居飛車対策(田中流対策)〔4章〕

4章:△32銀型4章は金澤敏明氏がライバルと考える居飛車側の田中流を警戒しながら守備と攻撃を兼ね備えた形の△32銀型への対抗策である。振り飛車が先に穴熊の玉頭の端歩を伸ばしてくるとこの攻防に発展するようである。金澤敏明氏曰く、どんなに待っても銀があがって来ない時は、桂を跳ねてから角交換すれば必然的に...

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金澤敏明の後手△54銀型対抗策〔5章〕

5章:対△54銀型5章は、後手△54銀型に対する対抗策。最近では、振り飛車にこの戦法でこられるケースも良く目にする。さらに、金澤敏明が本の中で言うには、この形から△65歩とふっかけられることも多いのだそうだ。この戦術は右四間飛車に非常によく似ていて、応手を間違えなければ居飛車有利らしいのだが、いざ知...

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