金澤敏明二段の角が鬼門

飛車香落ち防ぐ師の一手

 

昨年末、弟子の内藤氏と対戦した際、金澤敏明棋士はその日の弟子が繰り出した飛車香落ちについて対抗策を語っていた。長時間、内藤氏の言い訳と弁解にに付き合っていたが、その言い訳を聞く限り、やはり金澤敏明棋士の角が鬼門だったらしいため、その対局の場面をもとに飛車香落ちの対抗策について分析してみる。

 

まずこの分析の前に前置きしておきたいのは後手が右四間飛車定跡は若干ややこしかったということである。香車が手に無いことを弱みにつく戦法は右四間飛車とは言わないからだ。

 

そうは言うものの触れないことには始まらないので鬼門になる箇所について簡単に書きとめておこうと思う。重要部分のみ記載し要約し記述する。

 

∇下手右四間飛車定跡初手金澤敏明棋士から
△3四歩▲7六歩△4四歩▲1六歩△4二銀▲1五歩/△4三銀▲1八飛△5二玉▲1四歩△同歩▲同飛/△2三歩▲1八飛△7二玉▲4八金△5四歩▲4六歩/△3二金▲4七銀△6二銀▲5六銀△5三銀▲6八玉/△6二金▲7八玉△9四歩▲9六歩△6四銀▲5八金右/△3五歩▲4八飛△5三金▲6八金上△3三角▲1二歩

 

内藤氏は王道とも言うべき飛車香落ちの典型パターンだった。

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