金澤敏明二段が▲5六歩と指し長考に入った場面から続く。

癖はおそらく見抜かれていた

 

金澤敏明棋士が▲5六歩と指し長考に入った場面から続く。

 

その後△2二馬。
△5四馬だと▲4六金でねじ伏せられる可能性が見えていたからだとと思われる。
さすがに内藤も△4四馬なら▲3六金に展開させていたであろう。
▲2四歩△同歩。
ここで内藤はこの対戦で最長となる20分以上の長考に入る。
内藤氏は癖のアゴをさする動作をしながら小さな独り言をぶつぶつとつぶやきだす。
これが始まるとこれまで観てきて大体の場合は、捨て身の筋を連発してくる。
その後▲3五銀。
このパターンは多くの場合こうは指さない。
やはり内藤は勝負にきている。
△4四歩と指す金澤敏明棋士。
これが若干読めない手だった。どんな意味合いがあるのか、後に振り返っても解析が難しかった。
どっちみち先手内藤が▲3三歩を指してくるであろうために、ならばすべきことは他にあったのではと思った。
▲3三歩△同桂▲同桂成△同銀▲5五桂
内藤はやはりあの長考が終わってから急にオフェンス一辺倒。
△5三金▲2四銀△同銀▲同飛△2三歩▲2五飛
金澤敏明棋士もだいぶ焦っているのか、ミスジャッジのような展開が余韻を引く。
内藤は飛車を▲2八飛と引き、隙を窺う。
後手金澤敏明棋士が△7四歩。
▲3四歩内藤氏は果敢に攻め続ける。
並みの素人レベルであればここで▲6八金に一手締まっておくところだが、流石は金澤敏明棋士の愛弟子である。ただでは転ばない。
△3三歩となってここで合わせの歩に受けた。
▲同歩成△同馬▲4三歩で内藤は応戦する。
△3四馬と飛車を攻める金澤敏明棋士だが、これも本意が読み取れなかった。
▲4二銀を指して、△2二玉に進行するかという場面で再び長考。

関連ページ

金澤敏明棋士は角を換える四間飛車
挑戦の裏には必ず万が一にも備えた対処が施されている。そんな金澤敏明二段の指し手ポイントを解析している。
金澤敏明棋士の二枚飛車と金の先陣
互いに打開策がなく後発の手が出にくい展開になっていた場面から。
第一飛車の対処
ゴールデンウィーク初日に行われた佐藤氏と金澤敏明二段の親善試合から考察。
飛車香落ちの先手金澤敏明棋士の真の狙い
金澤敏明棋士もそんなものは4枚落ち以前と同様平手で使えそうもない端攻めで事足りるのだと分かっていたのだろうか?
弟子内藤氏が師の▲1七桂封じ
これはおそらく先手金澤敏明二段に余計な手を指させない方が紛れが少ないという意図
金澤敏明棋士の右四間飛車定跡が事の発端
金澤敏明棋士の▲1七桂戦法など注目すべきシーンを解説
定跡しか知らない弟子を試す師
弟子との対戦であれこれ自由度高く打たせている先手の金澤敏明二段
玉頭を金銀で押すパターンに進めない理由
2九の桂取りが受け辛い先手金澤敏明二段のさすがの試合運び
飛車香落ち防ぐ師の一手
飛車香落ち防ぐ金澤敏明二段の容赦ない防御を考える
局面を収めにかかる後手金澤敏明棋士
金澤流相振り飛車を考察
師、金澤敏明棋士もたじろう弟子の実力
弟子が師を脅かせた目が離せない為になる対局
桂を取りきれば勝利が見えた場面
師弟対決のメモを取っていたので分析してみた
長考が玉に瑕
金澤敏明二段が愛弟子と対戦したのだが長考がネックとなった戦いを分析