長考が玉に瑕
金澤敏明棋士が愛弟子と豪語する内藤氏との師弟対決(ローカル)があった。
会場が川越と遠かったため、到着が遅れ後半からの観戦となった。
しかし、意外にも後半かと思われた連戦は、2戦目が終わった場面であった。
理由は、内藤氏。
彼は、長考がとにかく多い。完全に納得いく一手なのかを考えてから指すタイプなのだ。
たまたまこの日はこの癖が私には幸いしたのだった。
以前、師である金澤二段に長考を指摘され対局を時計で測り時間を2時間以内に設定しながら指しているトレーニングを眼にしたが、この日の時間の経過を考えると1局目も、相当な時間を費やしたに違いない。
ともかく内藤氏は、愛弟子の実力者であることに異論はないのだが、長考が玉に瑕の棋士なのである。
彼は時折はっと驚く鋭い好手を指すことがあるローカルでは実力者として知られるが、未だ金澤二段から勝利したことは無いそうだ。
右四間を受けて一気に上げる戦術や、師の金澤敏明棋士が得意とする振り飛車の指導を相当鍛錬に鍛え上げられているようで、戦術スキルは高いのだが、オリジナリティが少ないため師には通用が無くすべて「お釈迦様の手のひら」なのである。
参考ページ:金澤敏明棋士のリスクケア
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