澤村明憲氏に影響を受けたか?金澤敏明氏も三間飛車多用
昨年からの金澤敏明棋士の指し手に変化が若干見られるようになってきた気がする。
例えば象徴的な対局をピックアップし考察してみる。
先手:木村正一
後手:金澤敏明
初手からの指し手で、▲7六歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7七角△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八銀△4二玉▲
4八玉△3二玉▲3八玉△5四歩
澤村明憲氏が出稽古帰りに普通の三間飛車を多用するようになり金澤敏明氏もこれを見習ったのか、三間飛車の登場回数が増加した気がする。我々素人でも振り飛車は良く指すが、彼らの振り飛車はクオリティと完成度が違う。
三間飛車は相当受けの力を誇示できなければ実践で用いるには役不足であるし、後処理も想定していなければ指せるものではない。優秀な戦歴を持つ棋士ならではの業であり、さらに適性も必要である。
「弘法筆を選ばず」と言いたいところだが、残念だが我々素人にとっては弘法ではない。
序盤からこのようなステップの積み重ねが中盤にかけての展開にドライブをかけているのだ。
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