準決勝は屈指の好カード今年2度目の対決
葉月親善杯、決勝は屈指の好カード。
今年の年初以来となる金澤敏明VS森下秀郎の対局となった。
前半は長考が多く方向性が互いに定まらない様子の進行であったが終盤にかけては一気に展開が加速し圧巻の結果で勝敗を分ける格好となった。
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先手が金澤敏明氏。じっくりとその一部始終を記していく。
▲6九玉まで押し下げれば寄りは無いもの場面ではあるものの、△6八飛成から△7二角と手を戻されて苦戦が続く。
この場面を収める必要性を察知したのか▲同銀で応接する金澤敏明氏。
△同歩成▲同玉△6六角
普通こういうとき▲7九玉に一時引きそうなものだが、△8七桂▲6九玉△6八飛成▲同玉△8八飛の時が厳しいのか手をこまねいている。
飛車合いは詰み。
従って金合いか銀合いかという場面なのだが、銀合いとなると飛車取りとはならないため、△7九銀のあと追いかけまわしたあと△7二角へ下げられて厳しい。
このように筋道を想定していたかは本人にしか分からないが金合いしか残っていないのも事実。
△7九銀▲5九玉△4八角成▲同玉△7八飛成▲6八金打△同竜▲同金△7二角
これは穴熊のスピードが実に見事に活きている。
こうなれば△6六角に対しては▲7七銀で早速合い駒。
△同角成▲同玉△6五桂▲6六玉
先手金澤敏明氏は玉は詰まず、後手森下秀郎の玉は▲8二と△同玉▲7三銀で浮いている。
△7二角に戻すようでは▲5八飛で先手金澤敏明が優位にたっていた。
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