今回の居残り対局観講習の総括
七夕親善杯のあとの金澤敏明氏をはじめとする横山氏、金井氏ら3名の対局観講習から。
●桂跳ねや歩の垂らしについて
例)▲9五歩△同歩▲9三歩△同香▲7七桂△8二銀▲6四歩△同歩▲8五桂△9四香▲7三桂成△同金▲8五角
突然、歩を垂らすパターンというのも登場機会は少ないそうなのだが、攻めのリズムを上げたい時に用いる戦術の一つなのだと横山氏は語る。
攻めに厚みが無く受け切られてしまうリスクもあるので、対戦者の攻めのスピードが早い展開についていくために時々用いる程度らしい。
手持ちがもう一歩多いのなら、▲9三歩△同香の後はもちろん▲9四歩△同香▲6七角という好手も確かに創造性が沸く。
3ヶ月に一度程度、親善トーナメントのあとに解説してくれるこの講義。
毎回非常にためになる。
今回のお題は、状況・形勢の判断や向かい飛車による金無双の対抗策などが中心であったが、早速実践できる内容ばかりだ。
主催の金澤敏明氏がこのときに語ったパターン以外にもまだまだケースバイケースはあるので自分で応用し引き出しを拡張していって欲しいと語っていた。
確かにベースとなる基本形を理解していれば応用は利くはずである。
これを役立てられるよう今年も下半期実りあるものにしたい。
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