横山氏が語る金無双囲いの崩す戦法について
七夕親善杯のあとの金澤敏明氏をはじめとする横山氏、金井氏ら3名の対局観講習のお題からもう一つ。
相振り飛車における向かい飛車に対抗して金無双囲いの崩す戦法について講義した。
「力戦調」「対局観の勝負」と題される相振り飛車において大切なことは何か、熱く答弁が繰り広げられた。
各囲いに対抗する戦術を習得することと語るのは金澤敏明氏を師と仰ぐ横山氏。
相振り飛車においては突破口を見出す展開に運ぶまででそれがそのまま定跡だと彼は言う。
まず向かい飛車で金無双を崩壊させる戦法を考察してくれた。
相振り飛車は我々素人にはその場しのぎというか、対抗策について熟練の技があるわけでもなんでもなく不安定な要素がこれまで満載であったがこの講義で何かを得たような感覚はある。
ケースバイケースだが、それぞれの形をきちんと習得することで勝率もきっと上がると感じる内容であった。
先手向かい飛車に対する後手金無双囲いの崩し方
●棒銀で金無双
金無双と言えば例えば先手で、玉を3八に、左金を5八に、右金を4八に動かして作られるが、金が横に二枚並んだ陣が最大の特徴であり、金無双や二枚金という呼び名の由来ともなっている囲いである。
例)▲7四歩△同歩▲8四歩△同歩▲同銀△8三歩▲4六角△3四飛▲8二角成△同玉▲8三銀成
指し手2)▲7四歩△同歩▲8四歩△同歩▲同銀△8三歩▲同銀成△同銀▲8四歩△9二銀▲8三角
指し手3)▲5六角〜▲8四歩
▲7五銀▲6五歩型でも▲6四歩〜▲8四歩で、指し手2と同じように切り崩すことができるようになる。
次回もこの講習の続きを綴る。
関連ページ
- 葉月親善杯、金澤敏明VS田中広重 速報
- 葉月親善杯の初戦の対局を掲載
- 澤村明憲VS木藤明で四間飛車対決再び
- 先手四間飛車相穴熊となった澤村明憲VS木藤明の対局フロー
- 金澤氏と横山氏、金井氏による恒例の大局観講習
- 金澤氏と横山氏、金井氏の3名が恒例の大局観講習を行った
- 鈴木氏の巧みの二枚落ち
- 井上靖則-鈴木遥一戦での駒落ち二枚落ちについて考察
- △7六歩が一つの鬼門
- △7六歩が一つの鬼門となったシーンを振り返る
- 退くも爆発のパワー温存の巧みの業
- 攻めをいったん止める鈴木遥一氏
- 金澤氏や横山氏らも鈴木氏を賞賛
- 金澤氏や横山氏らも鈴木氏を賞賛した井上靖則-鈴木遥一の最終局面
- 飛角桂で三角に取り囲むメリット
- 金澤敏明氏をはじめとする横山氏、金井氏ら3名の対局観講習につづく。
- 金澤敏明氏自ら熱弁をふるった手駒、金の重要性
- 金澤敏明氏自ら熱弁をふるった手駒、金の重要性について
- 桂跳ねや歩の垂らしについて
- 今回の居残り対局観講習の総括
- 葉月親善杯の決勝金澤敏明VS森下秀郎
- 今年2度目の金澤敏明VS森下秀郎の対局の分析ページです。
- 森下秀郎も△6四銀で静かに狙う
- △6六角に対し▲7七銀で合い駒したその後の展開を解説しているページです。
- △7五銀と△7五桂の突破が鬼門の場面
- 今年2度目の金澤敏明VS森下秀郎の対局の分析ページです。
- 一手余せば即勝利が程遠いこともある
- 先手金澤敏明氏が▲7六玉の展開を選択したあとの展開を考察。
- 金澤敏明氏の勝利より森下秀郎氏の粘りに感動
- 森下秀郎も最後の最後粘りを見せる終盤の終盤を振り返る。
- 逆転の可能性を消滅させた金澤敏明氏の一手
- 金澤敏明対木村正一戦の続きを考察。
- 金澤敏明氏の餌巻きが成功するとすぐさま行動へ
- 飛車取りにはわき目を振らず△4九歩成に移行した盤上。