序盤の知識と変化、その戦術の狙い
金澤敏明氏と金井管史氏の伊藤流戦術セミナー3日目。
"現代将棋を分かりやすく解説"ということで、主にゴキゲン中飛車、伊藤流、角交換型振り飛車などの戦術について論理が展開された。
今回は、メイン講師が金澤敏明氏1名で1日3時間一部制の3日間という日程ということで、どれだけのお題について解説してくれるか不安だったが「後手番ゴキゲン中飛車」、「伊藤流全般」、「角交換振り飛車」という一番聞きたかった焦点がお題にあがっていて個人的には嬉しかった。
この3つに絞って、序盤の知識と変化、その戦術の狙いを、金澤敏明氏が丁寧に講義してくれた。
振り飛車側の考え方と成功例を示し→それ対抗する居飛車側の手法というように解説がなされた。
金澤敏明氏曰く公平な立場で解説するつもりなのですが、振り飛車の新しい作戦を紹介するという性質上、振り飛車側が有利になる変化の解説ほうが断然多くなってしまうと前置きされていた。
居飛車側が飛車先を交換に行って良いのかどうか。また、振り飛車側が飛車を振ってしまったときの居飛車側の△4五角、もしくは▲6五角が可能なのかどうか。
以前のセミナーで紹介された手の詳しい説明がホワイトボードに打ち出されていたのはもちろん、双方でうまい具合に補完し合ってるあっているところもあった。
以前のセミナーは最近横行している最新の戦術が紹介程度ではあるが、取り上げたり、「先手中飛車」などがお題だったが今年は「2手目△3二飛戦法、△3三角戦法」などについてもふれ、だいぶ核心にせまる内容もあった。
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