10月の第2週(土)〜開催された神無月親善杯、金澤敏明氏の1回戦の結果からレポート

本戦Bブロック 1回戦 金澤敏明 vs 高松義久

 

2015/9/20 金澤敏明 vs 高松義久

 

第7回 神無月杯
本戦Bブロック 1回戦
解説:小島義久
聞き手:山下敏子(女流棋士)

 

2015年度の成績は、金澤敏明6勝1敗に対して高松義久は澤村明憲に1勝しているものの2勝5敗と大きく

 

負け越し。共に実力者ではあるが同レベルの猛者たちの中の闘いで考えると、この対局には、金澤に若

 

干の分があるか? 

 

高松義久は大学OB頂上カップで4年前金澤敏明に敗れて準優勝という対戦データもあるが、それ以来の

 

対局となる。 

 

解説の小島曰く「高松は定跡伝道師の異名の持ち主。序盤に精通している五十路の実力者で腰の重い棋

 

風で終盤の粘り腰が特徴です」と語った。

 

高松義久は19年にわたり川越将棋の60年代の世代を牽引。 
金澤敏明ら伊藤流の流派への対抗勢力として、師である松井弘庸の将棋道で我々将棋ファンを魅了している。

 

山下敏子も「戦型予想は、高松義久さんの振り飛車穴熊。対して、金澤敏明さんが何でいくかに注目」と語った。

 

先手金澤敏明で対局がはじまった。
高松義久は左利きか金澤敏明の△中飛車と穴熊に対し相穴熊。
両者ともに長考がないところをみると対策としてそれぞれに、キメ打ちをしている様子。
飄々と局面は進み気がつけば相穴熊になっていた。

 

この対局、結果、168手で金澤敏明の勝利。
振り飛車穴熊に対しては、一番有力なのは結局、居飛車穴熊であることを裏付けるような結果となった。