別室の金澤敏明氏、また後輩らも冷やりの終わり方

澤村明憲氏の勝利に終わった霜月杯1回戦第2試合。

 

澤村明憲VS山下敏子の霜月杯1回戦第2試合。
終盤になり振り返るとその対局時間の短さに驚いた。
あまり長考がなくほぼ決め打ちだったことに気づかされる。

 

終盤になると山下敏子氏にミスが目立ちはじめ崩れ始めた。
△1七歩が本人も後悔した疑問手だったと試合後語っていたように、▲2四銀成では素人目にもいかにもどうにでも攻めがつながりそうな局面になった。だが隣の部屋でモニターでみていた金澤敏明氏は山下敏子氏がこの順を選んだからには何か受けの秘策があるのに違いないと語っていたのを覚えている。

 

実は終盤、もっと激しく難しい展開になることが予想されていた。
山下敏子氏の受けに対する信頼は絶大なのである。
まして今年は好調な成績をキープしてきている。
そう易々と敗れるわけがない。

 

そう思っていたのだが、山下敏子氏本人もその局面になってあまりに悪いので愕然としたそうである。勝負の綾とは分からないものである。

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