内藤光義氏が師である金澤敏明氏と共に無料のセミナーを開催し参加した際の内容

金澤敏明氏が語る飛車対△6四歩型

 

先週末、内藤光義氏が師である金澤敏明氏と共に無料のセミナーを開いており参加した。
その際に好戦的な向かい飛車について論じていたので着目してみる。

 

●飛車対△6四歩型について
好戦的な向かい飛車とは言い換えれば積極的でオフェンス型の戦法。
内藤光義氏も金澤敏明氏も確かに格下相手などには頻繁に登用しているのを目撃している。

 

初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲7八銀△6二銀、▲6七銀△5二金右▲7五歩△8五歩▲7七角△4二玉、
▲8八飛△3二玉▲7八金△6四歩▲4八玉△6三銀、▲3八玉△7四歩▲8六歩

 

これがオフェンス型の向かい飛車の基本的陣形である。

 

好戦的向かい飛車の特性としては、

 

▲7五歩を指したあと△8五歩を突かせてから▲8八飛。さらには△5四歩、△5二金右型には居玉でアプローチ。
△6四歩・△6三銀型からの△7四歩には▲8六歩で応戦するなどが考えられる。

 

△5四歩型については次週解説するとのお触れがあったので次節取り上げる。

 

1.△同歩▲同飛△同飛▲同角△8八歩
2.△同歩▲同飛△同飛▲同角△6五歩
3.△同歩▲同飛△同飛▲同角△8二飛
4.△同歩▲同飛△8五歩▲7六飛△7二飛
5.△7五歩▲8五歩△7四銀
6.△7五歩▲8五歩△7三桂

 

まずはこのような陣から。
順に金澤敏明氏が担当した教則添って考えていきたい。

関連ページ

腕を組み膠着状態が珍しく長い
金澤敏明二段VS酒井明初段は最終盤で金澤敏明二段が長考した場面を考える
金澤敏明棋士VS酒井明初段
出稽古にきていた酒井明初段と金澤敏明二段が対局した場面から金澤敏明二段の▲6九銀を考察した。
1勝1敗で迎えた交流トーナメントの3試合目。
1勝1敗で迎えた交流トーナメントの3試合目から金澤敏明二段の戦術を考察
「いつもならあった」
金澤敏明二段は致し方無く▲5一馬△4二銀▲6一馬と▲3四桂で強行した場面。
受けるタイミングを見計らう
金澤敏明二段が受けるタイミングを見計らうシーン
損得感情の交錯と思惑
金澤敏明二段の相振り飛車を考える〜中盤の闘いから〜
受ける振り飛車の真意
金澤敏明二段の受ける振り飛車の真意を考えるカテゴリである。
金澤流相振り飛車
金澤流相振り飛車について肝心の部分を考えた
先日の対局、金澤敏明-鈴木遥一戦をふりかえる。
居飛車は少し損だと先読みした金澤敏明二段の戦術を分析。
△5二金左で後手金澤敏明氏は万全の構え
金澤敏明-鈴木遥一戦をふりかえる。
△2二飛の活用法
金澤敏明二段の自陣で活きていない△2二飛の活用法に注目。
金澤敏明氏が乱打戦を制し勝利
金澤敏明氏が乱打戦を制し勝利した対局の最終局面を分析。
金澤敏明氏の語る三間飛車封じ
金澤敏明氏の実践した三間飛車封じについて
△4二金寄で勝負あり〔金澤敏明氏の常套戦術〕
引き続き対木村正一戦での金澤敏明の戦術を分析
未完の穴熊をじっくり伺う金澤敏明氏
先手木村正一の序盤の勝負手と金澤敏明氏の応対の攻防を考察
△8八歩の意図する狙い
好戦的な向かい飛車の物議に続く第二章。
飛車変更後で△8二飛の狙い
金澤敏明氏の好戦的な向かい飛車、第3章
△7五歩▲8五歩△7三桂について
△7五歩▲8五歩△7三桂について学んだ戦術
勢いで押し切るにしても△6六歩がネック
金澤敏明氏の好戦的な向かい飛車最終章。